「特変」結成編2-5「束の間なお茶会(2)」

あらすじ

「突然ガラクタを振られて、投げられて、聞き手には危険だらけだ。だから対話を望むならば、話し手には何より適切な準備と覚悟が必要となるのだ。」スタジオメッセイのメイン作品『Δ』、「「特変」結成編」2章5節その2。エレベーター故障のため美玲さんのエレベーター役を探す、いつになく乱暴な謙一くんの「言葉」に対する畏怖が垣間見えます。

↓物語開始↓

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Stage: 特変教室



PM0 45


Face_kaoru

ほんっっっっともうマジで勘弁してよ管理職!! アイツらどうにかしなさいって!!


Face_kenichi

すんません


Face_kaoru

歓迎祭の時も合宿の時も合唱祭の時も燥いでくれちゃって、するとクレームなり責任なりは教師の方にしわ寄ってくるんだからね! 私、なんんんにも悪いことしてないのに深刻に考える羽目になるんだからね!


Face_shiho

教師って要は身代わりみたいなもんだろー? どこの学校でもこんなもんだって。んじゃ私ぁ帰るー


Face_kaoru

慰めてんのか貶めてんのかどっちかにしない? いや抑も貶めないでほしいし更に抑もなところ厄介事を起こさないでほしいんだけど!!


Face_kaoru

GACは一般人も使ってんのよ!! そんな中であんな大喧嘩して……器物は色々破損するし利用客避難させる羽目になるし――ああぁあああああああッッッ(←頭掻き乱す)


Face_kenichi

すんません


Face_saya

そういえば今日は奏と情くん、どんな理由で遊んでたんだっけアレ


Face_nono

お寿司に対してお醤油をどう付け足すかで議論になった故でしたね


Face_mikan

串団子の時といい、お前ら食文化ストイックだよな譲らないよな……


Face_so

パイセンたちがおかしいだけですー。お寿司に醤油はチョビッとだけでいいんですー。素材の味を楽しむものなんですー


Face_saya

素材の味――ブッフ――!!


Face_so

ジョーパイは兎も角としてサヤパイとも喧嘩しなきゃいけないみたいだよ譜已ちゃん、止めないで……


Face_fui

私のルール、効力無くなってるのかな……(←落ち込む)


Face_nagi

あなたが譜已を落ち込ませてどうするのよ。黙ってネタ醤油全付け酢飯ノーソイソースで妥協しなさいよ


Face_so

何でいちいちナギパイは品を解体してから食べるのさ! それじゃお寿司じゃなくて刺身と酢飯じゃん! お寿司はお寿司のまま口に運ぶのが原初にして荘厳でしょ!


Face_saya

奏にしては案外理論立ってて――ブッフ――!!


Face_nono

酢飯ごとソイソース全付け派の情さんはもう結構おとなしめですね


Face_joe

落とし処はついた。抑も俺は濃い味付けしか受け付けねえだけであって、寿司の文化にどうこう云うほど考えちゃいねえ。ただそこのゆでだこふぜいが俺の好みを書き換えようと迫ってきたから返り討ちにしただけだ


Face_joe

……それよりも、寿司を食べたことないとかよっぽどとんでもねえこと抜かしやがったあのマフラーは


Face_nono

もう帰りました


Face_saya

しっかり直帰かましちゃって、いいわねー志穂は。私はもっと楽したーい。授業めんどくさーい


Face_nono

それでもしっかり登校されるんですね?


Face_saya

だってかーくんが登校しちゃうんだもん~音々を警戒しなきゃいけないし、ほぼ不可抵抗なのよコレ


Face_joe

ふん……なら、俺も帰るか


Face_saya

帰るところあるの? 定住じゃないんでしょ? ホテル?


Face_joe

今から決める。俺の場所は俺が作る


Face_kaoru

こいっつら全然反省の色ねえぇええええええええ――!!!!! だーもう、鑓多さん送ってすぐ帰る!! 寝て良い夢見てやる!!


Face_kenichi

すんません


 取りあえず謝り伏して体育教師を帰らせたところで、謙一は透明なビニール袋に顔を突っ込んだ。


Face_kenichi

すーーーーはーーーーーー


Face_saya

もうすっかり薬物依存になっちゃったわねーリーダー。写メってネットにアップしたら面白い流行来るかしら


Face_fui

……………………💢


Face_saya

やっば、帰ろ……


Face_nono

帰ります


Face_so

ふ、譜已ちゃん、ユストビ寄ろ! 甘い物食べよ!!? やっべー燥ぎすぎたかな……


Face_nagi

……充分釘の効力はありそうね


 譜已らが帰り、一気に教室は静かになった。
 ……美甘と謙一のみが残っていた。


Face_mikan

……何だかんだで、皆崎先生もいい人、だな。こんなに特変に酷い目に遭わされてても、あの人のことはしっかり任されてくれる


Face_kenichi

残念な性格してるけど、俺たち以外の学生のことは親身になれる人だ。美玲さんの最低限の学園生活は取りあえずコレで確保できたかな


Kenichi

 美玲さんにはお隣さんに任せろと云ったが、矢張り俺たちは特変であり、俺たちが他クラスと親密に関わることは様々なリスクが想像される。避けれるものなら避けておきたい事態ということだ。
 だから美玲さんにとっても安心できる、美甘のように「頼める女性」で「それなりにパワフル」な人が居れば、その人に美玲さんの階段昇降のサポートをお願いすべきだと考えた。
 そして白羽の矢が立ったのが、体育教師の皆崎先生だった。


Kenichi

 俺の頼みなんか聞いてくれるのかメチャ不安だったが、困ってるのが特変と関係無い人であったからか、それについては受け入れてくれたのだ。今度軽くご馳走を持ってこようと思う。


Face_kenichi

美甘も、サンキューな。美玲さんのことで相談に乗ってくれて


Face_mikan

実質エレベーターが無いと生活できない人に対して告知も無しに修理なんてな……


Kenichi

 美甘曰く、学園に設置されたエレベーターは基本「物資運搬」の為に使われるものであり、学生が使うことは禁止されている。美玲さんは学園が事情を理解し特別に使用を認められているが、その事項は業者とのコンタクトの中で影が薄かったのだろう。


Face_kenichi

明日中に業者が来て、明日中に修理を終わらせてくれるよう学園長が便宜をはかったらしい。取りあえず、コレで問題は解決しそうかな


Face_mikan

……謙一って、優しいな


Face_kenichi

――は? 何だいきなり?


Face_mikan

いや、だってそうだろ……沙綾とかとは違ってさ、特変の権力を謙一は、他人の為に使ってるじゃん


Face_mikan

そういうの、優しいって、云っていいんだろ……?


Face_kenichi

どうかな。結局は権力濫用だ。美甘、間違ってもコレは美玲さんに云っちゃダメだからな


Face_kenichi

「自分なんかのために」とか思われたら、俺発狂しそうになるから


Face_mikan

? ……まあ、分かってるけど……


Face_kenichi

…………はぁ……


 この日は、というかこの週は4限で終わりの特殊期間である。


 三者面談期間といい、午後から保護者が学校を訪れ、担任・保護者・学生の3人で対話をする時間を設けるのである。が、真理学園は特殊な寮制度を持っている故、保護者を持たない学生も多い。その場合は担任と学生、学生と面識のある別の教師の3人による対話となる。


 しかしもっと特殊な特変については、誰も三者面談をする予定が入っていない。ということでただただ放課後が長くなったハッピーな期間という認識でオッケーである。


 ……が、放課後になっても謙一は机に突っ伏しとてもハッピーではない溜息を漏らしていた。


Face_mikan

……何か、さ


Face_mikan

今日、ちょっとおかしいよな。謙一がウチらのフォローで疲れるのはいつものことかもしれないけど……


Face_mikan

朝から、不機嫌そうだったっていうか……


Face_kenichi

…………ほんと、よく見てるよな美甘は


Face_kenichi

逆に心配になるレベルでさ。無理してないか?


Face_mikan

無理……? 何が?


Face_kenichi

……大丈夫そうだな……


Kenichi

 美甘が俺たちと「仲間」になることを選んだのは、美甘自身の幸せの在り方を見つけるためだ。
 だがそれ以前に、俺たちは自由であるべきなのだ。だから各々が釘を打ったのだ。
 もし無理をして、嫌だって感情を封じ込めて俺たちを見続けているのだったら、それは止めさせたい。


Kenichi

自己犠牲なんてものは、最低な結末なんだから。


Face_mikan

お前こそ……何か、あるんだったら、云えって


Face_mikan

そりゃ、全部何もかもってのは違うと思うけど……そういうのも、話し合えたりするのが仲間、なんだろ?


Face_kenichi

仲間の定義は美甘がすればいい、俺に訊いても答えは出ないよ


Face_kenichi

……ま、有難いけどさ。美甘は信頼できる


Kenichi

 聴こうとしてくれる人が居るだけで、どんだけ気が楽になることか。そして相手の深いところを聴かんとするのも、どれだけの苦労が付随することか。


Kenichi

 話すことなんて、難しいことじゃないんだ。たとえその言葉が自分の意図しないガラクタであったとしても、振り回すことはできる。自分だけがメリットを得るのは容易いもんだ。


Kenichi

 だが、突然ガラクタを振られて、投げられて、聞き手には危険だらけだ。だから対話を望むならば、話し手には何より適切な準備と覚悟が必要となるのだ。その途端、話すことは、言葉を放つことは一気に二者択一の如くストイックな世界となる。


Face_mikan

……ウチが何で信頼に値するんだよ。このクラスの人間は、未知すぎて、変態すぎて……ウチもその一人なんだろ? だったら、まだそんなのは……


Face_kenichi

美甘は、話すということの恐ろしさを知っている。そして聴くということの大変さも知っている


Kenichi

 あの森で共有した時間は、あまりにも薄氷を思わせる時間だった。
 俺たちに何かを求め、懸命に言葉を出した美甘。
 俺たちの言葉で、今までの生き方を一度捨てる決断に追い込まれた美甘。


Kenichi

 優しくて強い美甘。


Kenichi

 ……もし、あの時の俺も、そうであったなら……


Face_kenichi

……ありがとうって言葉、あるよな


Face_mikan

え? うん、まあ……普通にある


Face_kenichi

俺、アレ大っ嫌いなんだ


Face_mikan

は?


Face_kenichi

いや、ちょっとニュアンスが違うかな……寧ろ超苦手って云うべきか


Face_mikan

それって……云うのが、ってこと?


Face_kenichi

確かに云うのも苦手だな。サンキューみたいな軽いノリ、いわば事務的な発言ならまだいいさ、でも本気で何か感謝を伝えようって時に……ありがとうって云うのは辛いかもしれない


Face_kenichi

けどソレよりも、俺はありがとうって云われるのが、怖いんだ


Face_mikan

怖い……


Face_kenichi

言葉っていうのは、容れ物だ。口に出す前のものはきっと液状でさ


Face_kenichi

被指示物と組み合わせて、一つの固体になるモノなのかなって


Face_mikan

……………………


Kenichi

 意味不明って顔だ。そりゃそうだ、俺も意味不明だわ。
 だが、意味不明でも美甘は聴く姿勢で居続けてくれている。


Kenichi

 ……だから、俺も、もうちょっと続けてみる。


Face_kenichi

ありがとうって言葉を使うのなら、その中身は感謝であるべきだ。感謝の意を表す言葉なのだから、どんな文脈にしても中心となるメッセージは感謝であるべきなんだ。ぶっちゃけ、それ以外は要らない


Face_kenichi

……じゃあ、それ以外があったら? さらには、中心に感謝が位置してなかったら? そのありがとうって何なんだ? 何でありがとう、なんだ?


mireipeep


Face_kenichi

――歪な物体だ


Face_kenichi

ねじ曲がり、罅入ってて、鋭利に……それは完全に凶器だ


Face_kenichi

人を突き刺し、切り裂くことのできる刃物なんだよ


Face_mikan

…………


Kenichi

 誰かを救うための言葉。自分を救うための言葉。
 感情を露わにするための言葉。事務として情報を示すための言葉。
 あらゆる言葉は、いずれかの性質を帯びる――すなわち、誰かを救うか、誰かを殺すか。


Kenichi

 いずれにしても、言葉とは刃に他ならない。
 人の内部に入ったなら、必ず何かを裂く。強大な刺激が全身を奔り、破壊を認識する。


Face_kenichi

最悪なのは……そう誰も思ってない、ってことだよ。不完全な言葉で、優しさに包んで俺に投げてくるんだ。くるまれたその中身は刃物で、避けられなかった人間は突き刺されるんだ。その事実に投げた奴は気付かないんだ


Face_kenichi

……ごめんなさいって云われるなら、まだマシだったんだ。そんな事云われる必要なんて全然無いけど、あっちが申し訳なく思ってて、それを言葉にするんだったら、謝罪の表現をしてくれればいいんだよ。それを投げてくれるなら、まだ落ち着いた対処はできただろうさ


Face_kenichi

……スカスカなんだよ、何がありがとうだよ、巫山戯ろよ畜生……


Face_mikan

…………


Face_kenichi

……俺がおかしいんだろうな。どうかな、美甘


Face_mikan

うん、おかしいと思う


Kenichi

 すっぱり云ってくれる。
 ……ああ、コレだ、コレだよ。こういうのなら全然マシなんだよ。


Face_kenichi

やっぱそうか


Face_mikan

ウチは、そんな自分の云ったこととか、全然気にかけないよ……言葉なんて、その時その時に殆ど勝手に出てくるものだし、それで困ったことなんて、あんまり無い……ウチの場合は、まあ、別のところで悩んでるわけだし……


Face_mikan

だから、そこまで言葉ひとつだけで悩んでる謙一のことは、ごめん……正直、全然、分かんない……その感覚はウチには理解できない……


Face_kenichi

……だよなー


Face_kenichi

コレは単純に俺の人格に問題があるってことなんだろうな……慣れろってことかなぁ


Kenichi

 そんなの今出現した結論ではないけど。もうずっと前から諦めたことだけど。
 全然慣れてくれる気配が無いのも確かであり、それも一つの結論となっている。


Kenichi

 なんて生きにくい世の中なんだ。ずっと、くだらない話で、テキトウに巫山戯合って、それで20000日が定流のまま過ぎればいいのに。


Kenichi

 この自分に正直な奴らばっかりなクラスならば、少しは安らげるのだろうか。今日もセージとローズマリーに頼ってしまったけど、俺は平穏でいられるのだろうか。
 ……凪にちょっと相談してみるのもいいかもなぁ。いや、でもソレやるとまた借りを作ってしまうんじゃ……ていうかもう気付けば誰も居ねえし、せめてこういうメンタル状況の時ぐらいいつも通りに燥いでくれよ……


Face_kenichi

あーもう、何でアイツら帰っちゃうかなー!!


Face_mikan

え? いきなりどうした……? てか、そりゃ放課後なんだし……謙一も、帰ろうよ


Face_unknown

「「(ビクッ)」」


Face_kenichi

……だなぁ……


Kenichi

 ……弱音を吐いていても仕方無い。間違ってもそんな姿、妹に見られるわけにはいかない。
 俺の生きる意味なのだから……強くあれ。井澤謙一、家に帰ってその在り方を再確認しろ。


Kenichi

 ……………………。
 よっし、何か、元気出てきた。妹の笑顔(←想像)はやっぱ偉大だな。


Kenichi

 さて――


Face_kenichi

――ありがとな、美甘


Face_mikan

ぁ――


Face_kenichi

こんなつまんない話、聴いてくれて


Face_mikan

……………………


Face_mikan

別に……これくらい、いいよ。その……謙一には……もっと、貸しでも作っておきたいから


Face_kenichi

……おっきなのを借りちまったかなぁ。今度スイーツでも奢ろうか


Face_mikan

正直、甘い物はそんな好きじゃない


Face_kenichi

……そっか。そういやそんなこと云ってたっけ合宿帰りで――



otherside



Face_mikan

正直、甘い物はそんな好きじゃない


Face_kenichi

……そっか。そういやそんなこと云ってたっけ合宿帰りで――


 井澤謙一と堀田美甘が、特変の教室を出た。
 扉にロックをかけ、故障中のエレベーターを過ぎ、階段を降りていく……


 その2つの背中を、ジッと静かに眺める人物が2人。
 2人はひとまず安堵した。


Face_kaoru

…………焦ったぁ~……


Face_mirei

すーーはーーすーーはーー――


Face_kaoru

だ、大丈夫!? 私の隣で心臓麻痺とかマジやめてよ!? 私の教師人生が!!


Face_mirei

……何とか、バレずに済んだ……かな……


Mirei

 先生が迎えに来てくれた時……私は、すぐには帰らなかった。


Mirei

 井澤くんたちの心遣い。コレに背くような行為、だったと思う。重ね重ね怒らせてしまったらどうしよう……そんな事を思い怯えながら……
 特変の皆が帰ったところで、若干開いてた後方扉から耳を澄ませて、2人の会話を聞いちゃいました。


Mirei

 ……………………。


Face_kaoru

……意味、分かんねえ……


Face_mirei

あ……あははは……


Mirei

 堀田さんと同じ感想だった。
 「意味が分からない」「理解できない」
 それが、正直なところで……


Mirei

 ただ……分かったのは……



flashback



Face_mirei

ありがとね、朝からこんな面倒なお姉さんの事情に付き合ってくれちゃって


Face_kenichi

……………………


Face_mirei

結構時間経っちゃってるね、私エレベーターで上行くから、井澤くんも階段で、また会おうね


Face_mirei

あっ、競争とかしちゃう? どっちが先に6Fに着くか~、みたいな


Face_mirei

これなら私も勝算あるかも。いっそ特変破りにしよっかな~、なんてね!


Face_kenichi

…………


Face_kenichi

……巫山戯ろ……


Face_mirei

え……?


Face_kenichi

美玲さん、その勝負をした場合にいつになったらそのエレベーターで6Fに到着するんですか? 明日ですか? 一週間後ですか? 1ヶ月後ですか?


Face_mirei

あ、あの~……?


Face_mirei

…………


Face_mirei

あははは……ごめん、なさい……


flashback_return


Mirei

 多分、あの会話が、いけなかったんだなーって……


Mirei

 何であんなに怖い顔をしたのか、まだ全然分からない。だけど私が謝って、それで井澤くんが傷付いた……のかな……?


Mirei

 うーーーーーん……


Face_mirei

うーーーーーーーーん


Face_kaoru

どしたの?


Face_mirei

どうやって謝ったらいいのかなって……井澤くんに悪いことしちゃったみたいですし、だけどまた声掛けたら怒らせちゃいそうで……


Face_kaoru

特変なんかにそんな礼儀の良いことしなくていいんじゃないの?


Face_mirei

そ、そんなわけには……井澤くんにすっごく助けてもらったのは確かですし……


Face_mirei

それに、私が彼に感謝してることも、申し訳なく思ってることも本当で……


Face_kaoru

……そーぉ? ま、別にそこまで何かコミュニケーションを取りたいっていうなら止めはしないけど……


Face_kaoru

その心が本当っていうなら、それに従って行動しちゃえばいいんじゃないの?


Face_kaoru

他の特変は考えたくもないけど、百歩譲って井澤くんは人の話は理解する人間なんだし。鑓多さんのコミュニケーションにも何だかんだ云いつつも応えるんじゃない?


Face_mirei

で、でも、それやったらもしかしたらまた~……


Face_kaoru

そん時はもう相性の合わない相手だって諦めて忘れちゃいなって。抑も苦労するのが井澤くんの仕事なんだし、それにちょびっとだけ鑓多さんの体重が乗っかるだけ、こんなもん誤差よ誤差


Face_mirei

……皆崎先生……


Face_kaoru

あ、でも絶対私が近くに居ないとこでやってよねソレ、私関わりたいもん


Face_mirei

ホントに、特変が関わると感動するくらいに正直に意見しますよね、先生って……




Mirei

 ……でも。


Mirei

 やっぱりこのままというのは……私、お姉さんキャラなんだし、実際年齢もお姉さん名乗れると思うし……
 だから、やろう。


Face_mirei

私の、やりたいこと……


Face_mirei

こんな私でも、できるやり方で……


Mirei

 可愛い年下に……リベンジ、だね……!


timeskip

290602

Stage: 一般棟1F ポスト広場


Face_kenichi

…………


Kenichi

…………。


Kenichi

……………………。


Kenichi

……………………。
……………………。
……………………。


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Kenichi

 特変向けのポストに何か入ってた。
 というか、俺宛ての手紙が……


Kenichi

 ただ、これ……どう見ても……


Face_kenichi

果たし状、だよな……


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